双葉町、原点

店がない、人がいない。淋しい町。

訪れる人々に双葉町の印象を聞くと、こういった言葉ばかりが聞かれる。そもそも、原発事故のことは知っていながら、「双葉」という名前は知らないという方も多いのではないだろうか。

​では、果たして双葉のアイデンティティは「震災」と「原発事故」なのか。悲しい、かわいそう。そんな言葉で終わらせるのは正しいのだろうか。

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双葉駅に降り立ち、広大な土地を目にして感じたのは、悲壮感よりも、無限に広がる可能性への好奇心だった。

何もないからこそ、なんだってできる。自分のアイデアを育て、実現させてくれる面白い場所がここにある。

 

もっとこの町を知りたい。文化や歴史、人々のことを。自然と意欲がわいてきた。

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ここから生まれるもの

良い出会いができた、もっと知りたいと思った、ここで試したいアイデアができた。​実に多様な感想がきかれる。また、ツアー中に参加するオンラインコミュニティを通じ、ツアー後も参加者との会話を続けた結果、様々な取り組みが生まれている。パレットキャンプのツアー内容自体も、参加者からの提案を取り入れ、日々進化を遂げている。

​人と話すこと。意見を言い合えるコミュニティがあること。そしてそれを実行に移せるフィールドがあること。双葉はまさに、個々人が能動的に動き、アイデアを実現できる、人類最後の「フロンティア」である。

パレットキャンプの誕生

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固定観念に縛られず、自由な気持ちで地域を訪れ、柔軟な発想を生むべくして、パレットキャンプは2021年、双葉町に誕生した。

「震災」や「原発」といった言葉での集客を一切せず、代わりに朝ヨガをはじめとする楽しいアクティビティで多様な人々を惹きつける。集まった人々は自然と中を深め、参加理由に関わらず、自ずと地域の未来を考えるようになってくれた。

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では、どうして我々はその可能性に気が付けないのだろう。それはきっと、固定観念に縛られているからではないだろうか。

ここで一つ、質問してみたい。貴方は「被災地」を「可能性のある面白い場所」だと思ったことはあるだろうか。

固定観念とは恐ろしいものである。被災地だから、助けてあげなきゃ。何かしてあげたい。被災地だから、勉強しに行くんだ。そういった考えに縛られてしまっては、町に真の活気は生まれないだろう。

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​これから

人のいなくなってしまったこの地域で、まちの再構築に最も重要なのは、語り合う人々の集いである。外部からの新しい人々と、地域の方々とを繋ぎ、相互理解して地域の未来を一緒につくる。パレットキャンプを通じて出会った人々が、町を好きになり、また帰ってきて、あわよくば事業も立ち上げて...パレットキャンプは地域への入り口として、地域の方と外部からの方との懸け橋として、新しい事業の生まれる拠点として、町の発展に貢献することを目標としている。

​老いも若きも中も外も、みんなで一緒にまちを、つくろう。

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